砂漠に水をまく、という言葉があります。
広大で乾燥しきった砂漠に、
少々の水をまいても意味がないよね、
といった意味合いです。
これと似たようなもので、砂に水、という言葉があります。
え、聞いたことがない?
はい、さきほど私がつくりましたので。
(というほどオリジナルな感じでもないですが)
いつの間にか、情報が消えていってしまう、のたとえです。
砂地に水をまくと、ちょっと水たまりができても、
すぐにしみこんでしまって、しっとり、シミが残るだけ、
になりますね。
やがてはそれも乾いて、跡形もなくなってしまいます。
仕事でも、そういうことが起きていないでしょうか?
「やっといてって言ったのに・・・」
「え、何でしたっけ・・・」
「そういえば、あの件はどうなった?・・・」
「あ、そういえば、どうでしたっけ?・・・」
「あのメールの件、結論を見たような気がするけど、
どこにいっちゃったのかな・・・」
これが積み重なると、漏水量が結構多い
ということになりますが、では、
どこから漏れているのか、となると、
原因箇所の特定が難しいのが常。
よって、配管を全部調べ直す必要があります。
口頭・手紙・ノート・電話・FAX。
これくらいならまだしも、
LAN・メール・スカイプ・フェイスブックメッセージ・ライン、
等々となると、便利なようでいて、
同一テーマについての情報が
あちこちに散逸してしまって、
収集がつかなくなります。
メールで来たのに、フェイスブックで返事、とか。
たしかに「画面で見た」けど、何の画面かわからない。
結局、全部をつなげられるのは自分の脳みそだけ、
しかし、処理すべき情報量が多すぎて、つながらない。
組織の場合には、報連相は、
どれか一つの媒体にまとめたいですね。
ひとり社長の経営力アップ通信