ラウンドワンのスポッチャというところに行きました。
屋内型のアミューズメント施設ですね。
TVCMも多く出ています。
ローラースケート場があったり、
ボーリング場もあったり、
レトロな雰囲気もあるのですが、
元々、この2つが事業のルーツなんですね。
経営組織としては、いろいろ紆余曲折があった末に
東証一部上場に至っているようですが、
ローラースケート場
+ボーリング場
+ゲームセンター
+バッティングセンター
+カラオケ
・・・と、昔ながらの娯楽施設の集合体という趣です。
今回は川崎大師店のスポッチャ、
3時間パック(未就学児、小学生)で、
利用料は親子4人で施設利用料は3000円以下、
飲食2500円くらいだったので、
客単価は1400円程度でしょう。
で、これでいったい、どうやって儲けているのか?
どういうビジネスモデルなのか?と考えてみました。
まず、目だった特長は、客数に対してスタッフ数が少ないこと。
ほぼ、「接客」の場面がありません。
入場した後は、
客は、ゲーム機で、勝手に遊ぶ。
スポーツエリアで、勝手に遊ぶ。
ダーツとか、バドミントンとかは、
長時間占有防止のために、
1組10分(や20分)で交代の表示とタイマーが
用意してあって、客同士でうまいこと調整する。
これで客同士のトラブルが起きないのは
日本ならでは、なんでしょうか。
セルフサービスという言葉がありますが、
セルフエンターテイメントですね。
結局のところ、稼いでいるのは「床」と「機械」で、どちらも固定費。
人件費は、必要最小限のお世話係の分だけで、これも固定費。
光熱費(とくに電気代)は相当かかっていると思いますが、
寒暖の季節変動はあるものの、客数にかかわらずかかる
定常的なものなので、これも固定費。
固定費ビジネスなので、その成否は集客数がすべて。
そこで、団体客を増やすための低料金設定に力を入れ、
一度来店したら、せっかくだから長くいてね、たくさん遊んでね、
というスタイルになっているのでしょう。
同種の単体娯楽サービスよりも費用対効果で
魅力的(「コスパ」が高い)で、多種娯楽サービスが揃っているので、
満足度が高いというより、不満足度が抑えられる。
典型的に、資本力がある場合のビジネスモデルですね。
それをそのままやるのは、ひとり社長の道ではありませんが、
小さな投資で、同じようなことができる
ビジネスモデルを考えてみる、ヒントにはなるかもしれません。
ひとり社長の経営力アップ通信