「経営理念はいらない」、と言う方々がいます。

曰く、そんなものを考えている暇があれば、行動せよ!
曰く、目の前のお客様の役に立つことだけ考えよ!
曰く、稼げもしないのに高尚なことを考えて何の役に立つ、まず稼げ!
曰く、結果はあとからついてくる、経営理念など、それから考えればよい!

等々。

私が思うには、、、

これらは、「私は嘘つきです」というパラドックスに似ています。

どういうことかというと、、、

もし、この発言をした人が本当に嘘つき「である」なら、
本当のことを言ったことになるので、嘘つき「ではない」ので、矛盾する。

もし、この発言をした人が本当は嘘つき「ではない」なら、
この発言が嘘「である」ので、矛盾する。

で、「経営理念はいらない」と言う方々は、
ご自身の、こうすべき、という信念や信条を
「経営理念」と呼ばないだけで、実際は、

「『経営理念はいらない』という経営理念」を持っている、

ということになるのではないかと思うのです。

そして、この方々が「いらない」というのは、
「いわゆる」経営理念「のようなもの」のことで、
実践の役に立たないことの代名詞。

額縁に入って飾られているだけで実践されないコトバ、
実践に応用できないコトバのことを言っているのでしょう。

私も、環境マネジメントの審査の際に、ときどき社長さんに、

「すいませんが、御社の環境方針、
声に出して読んでいただけますか?」

と頼むことがあります。

社長の署名・捺印入りで、麗々しく飾られているわけですが、、、
実は、社長自身が読めません!

なぜなら、自分で書いてないから!

自分のリズムではないので、句読点も息継ぎも合わないし、
読めない漢字・知らない熟語が混じっていると、
それはもう、悲惨です。

たしかに、そういうコトバなら、いらない、
というより、ない方がよほどまし、ですね。

自分が読んだことのないコトバが
飾られていませんか?

ひとり社長の経営力アップ通信

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