1年前(2014年3月)に、「ひとり社長経営塾」を始めることにしました。
第0期は5~7月の講座後、3ヶ月フォローアップを追加。
第1期は9~11月の講座に最初から3ヶ月フォローアップを組み込み。
やってみてわかったのは、講座だけでは、
「わかる」のレベルには達するものの、
「できる」のレベルには達しない、ということ。
「わかる」と「できる」の間には、「やる」、
すなわち実践が不可欠です。
ところが、講座で終わると、「やる」に至らないことが多いのです。
そこで、今年(2015年)4月から新たに始める
「ひとり社長の学校」では、
OJT(On the Job Training)
を、コンセプトにすることにしました。
なぜOJTか?
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
山本五十六の有名な言葉ですね。
講座式の経営塾は、「やってみせ、言って聞かせて」まで。
重要なのは、「させてみせ、ほめ」る機会をつくること。
ひとり社長経営塾第0期・第1期は、受講者の声に応えて
フォローアップというかたちでグループコンサルティングを追加しましたが、
実は、そちらの方が、経営塾の本体ではなかったか、という気づきを得ました。
あらためて思うに、、、従業員はOJTを受けられます。
私も新入社員時代受けました。
しかし、経営者は創業した瞬間から常在戦場で、トレーニングどころではありません。
私も、「会社を辞めて、会社作りました、さて、、、」の口でした。
幸いにも、前の会社ではなく私を選んでいただいたお客様がいたお陰で
生き延びることができましたが、そうでなければ、数ヶ月で「戦死」していたかもしれません。
いま、国の政策で創業支援が今までになく充実しています。
先日募集開始された創業促進補助金も、その一環ですね。
創業支援には目標があって、現状の開業率4.6%を10%に引き上げることになっています。
しかし、廃業率も10%にする目標です。
現状の廃業率は3.8%です。
政策的には、「産業の新陳代謝を進めていくことが重要」という話なんですが、
1人ひとりの経営者の立場で考えると、廃業率を、わざわざ現状の3倍近くまで
引き上げる意味がわかりません。
開業率と廃業率がイコールでは、企業数は増えません。
存在意義を失った企業は淘汰されます。
それを無理やり延命させるような政策はやめたほうがいいでしょう。
廃業率は、既得権益にしがみついているような
既存企業については、もしかしたら意味があるかもしれません。
しかし、創業支援において、もし、目標を立てるなら
開業率と、存続率です。
経営の素人が創業するというのは、
戦争のプロが戦っている戦場に、
訓練を受けていない新参兵が
落下傘で降下して参戦するようなものです。
あっという間に「戦死」して、おかしくありません。
そうならないために、創業支援だけでなく、
存続支援が必要不可欠です。
「ひとり社長の学校」のコンセプトである「社長OJT」は、
まさに、創業間もない企業の存続支援そのものです。
国の政策で行われている「創業スクール」という事業があります。
いずれ、全国的に「創業“後”スクール」の必要性が出てくるでしょう。
でも大丈夫、「ひとり社長の学校」が、その受け皿になります!