2002年12月10日。
有限会社サステイナブル・デザイン研究所を設立しました。
今日で満12歳です。

会社の生存率については、
・根拠のない数字、
・根拠のある古い数字、
・根拠のある範囲の限られた数字、
はあるものの、
・根拠のある、全体を示す、新しい数字
が、なかなかありません。

たとえば、、、
2011年版中小企業白書に載っているグラフでみると、
12年生存率は66%。
中小企業白書2011の企業生存率データ

しかし、集計対象は帝国データバンクのデータベースに、
創設時から収録されている企業のみです。

1980~2009年創設企業なので、当社も該当しますが、
データベースには収録されていません。

収録されているのは、信用調査データ
(最新では、約160万社)だそうですから、
比較的、「健康状態」のよい企業群の数字とみておいた
方がよいでしょう。

少しさかのぼって、2006年の中小企業白書に掲載されているデータで、
前年比の生存率を10年間掛け合わせてみると、
10年生存率は26.1%。

i1221010

ちなみに、この数字は、
会社だと35.9%、
個人事業だと11.6%で、
3倍以上の差があります。

こちらの元データは、工業統計表。
従業員4人以上の製造業です。

ということは、基本的には「脱ひとり社長」規模の
製造業の話、ということになります。

1984-2002年開業の企業が対象で、
当社も該当しますが、非製造業で4人以下なので、
やはりこのデータにも含まれません。

では、当社のような「ひとり社長」規模の生存率は、
どのくらいなのか?

こうした既存データから類推せざるを得ないわけですが、
工業統計表の従業員4人以上・個人事業の数字が
いちばん近いのではないでしょうか?

上の2つのデータから、経年変化をグラフ化してみました。
左が、前年比生存率(裏を返すと、年々の死亡率)。
右が、累積の生存率(裏を返すと、累積の死亡率)。

企業生存率

ちなみに、2002年の12年前は1990年。
世間はバブル経済最盛期。
私は大学4年生で、就職活動と卒業論文に
取り組んでいました。

そこで出会ったのが「ごみ問題」。
環境をライフワークとすることが決まりました。

その12年前は1978年。
小学校4年生の頃となると、あまり記憶も
定かではありませんが、学校の図書室で
江戸川乱歩シリーズとか、
SF小説(アーサー・C・クラークなど)など、
ずいぶん借りて読んでいたのを思い出します。

何を読んだかというより、小学校の中高学年で
本をたくさん読んだことが、
後々の糧になっていると思います。

ただ、「山と渓谷」という雑誌も、よく読んでいた、
というか、眺めていました。
もしかしたら、12年後、環境問題に意識が向く下地が
この頃にできていたのかもしれません。

こうしてみると人生12年周期というのは、
けっこう当たっているかな、
という実感があります。

会社も、何とか、最初の干支一回り12年は生存できました。
しかし、それは未来の生存を保証しません。

次の12年をいかにするか、それが、
今の意思決定と行動にかかっています。

2026年。平成が続いていれば38年。
12年後に「どうなっていたらいいか」。

これが目下の「お題」です。

ひとり社長の経営力アップ通信


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