2013年、福島正伸先生の講座を受けて
数々の感銘を受けた言葉とともに、
印象的に覚えているエピソード(例話)があります。
見たことのない◯◯、聞いたことのない◯◯。
—
相談者:「カベにぶち当たっているんです」
福島先生:「えっ、本当に?」
相:「ええ、本当に」
福:「それは、すごいね!」
相:「?」
福:「僕、見たことないんだよ。カベって。
見せて、そのカベ!どこにあるの?どんな色なの?
触りたいなー!見せてよ!」
相:「・・・」
福:「あれ?どうしたの?」
似たようなのがもうひとつ。
相:「センセイ、今の状況、四面楚歌なんです」
福島先生:「えっ、本当に?」
相:「ええ、本当に」
福:「それは、すごいね!」
相:「?」
福:「僕、聞いたことないんだよ。四面楚歌って。
聞かせて、そのウタ!どんな歌詞なの?
誰が歌ってるの?聞きたいなー!聞かせてよ!」
相:「・・・」
福:「あれ?どうしたの?」
—
はい。。。
見たことのないカベ、聞いたことのないウタ、の話です。
楚歌は、今は歌う人はいないかもしれませんが、
当時は実際にあったんでしょうね。
しかし、カベは、実在しません。
あくまで心理状態や環境の比喩であって
ベルリンの壁とか、万里の長城の城壁とかいう
物理的な壁のことではないですね。
たとえば、、、ほとんどの職人型ひとり社長は、
こんなカベにぶつかっているのではないでしょうか。
- 自分を正しく知らないというカベ
- 自分をうまく伝えられないというカベ
- 仕事を振る相手がいないというカベ
- 相手がいても仕事を任せられないというカベ
- 自己投資を続けられないというカベ
など。
・・・というか、これらのカベを越えられないので
職人型ひとり社長に留まっている、ともいえるかもしれません。
私自身の経験に照らして、そう思います。
これらすべて、「いまの自分だけでなんとかしようとする」
ところから生じるカベです。
ですから、このカベを破る方法は2つ。
「いま他力を求める」and「未来の自分に期待する」
つまり、教わる、学ぶ、それを実践する。
「自分なり」では、カベを破れないときに、
「自分」が最大のカベだと気づいたのです。
ひとり社長の経営力アップ通信